はい、ようこそいらっしゃいました。
バラナシでは滞在期間の半分は体調を崩して
結局目的の火葬場も見ずに終わりました
体調はまだ全快ではなかったんですけど、なんとか20時間ぐらいの夜行列車に乗ってジャイプールに着きました。
インドに来た当初はデリーに行く計画やったんですけど
ジャイプールで食べたチキンカレーが死ぬほど美味かったんで、特に魅力を感じないデリーはやめて
チキンカレーを食べるためにジャイプールに戻ることに決めました。
味は抜群の安定感で、食中毒のために何日も絶食していたお腹に、よく染み渡る美味しさでしたね。
下痢はまだ完全には治ってなくて、カレーが辛かったせいかその絶品チキンカレーを食べた後も続いたんですけど
これだけ美味いチキンカレーを食べられる機会なんて無いんで、下痢になるのをわかってても毎日食べに行きました。
もう「お腹下してでも行きたい激ウマ店」みたいなグルメ本作ろうかなって感じですw
ついにドバイへ
ということで毎回恒例の下痢でインド旅を締めくくりましたって言うと
「肛門はゆるゆるやんけ」って松本人志にツッコまれそうですけど
2ヶ月間のインドdeヨガ旅を終えて、いざ念願のドバイに飛びました。
なぜこのタイミングでドバイなのか
ドバイの物乞いは年収1億って知ってますか？
まぁ1億ってのは理論上そうなるってだけの話なんですけど、警察が捕まえたとある物乞いはその日の収入が30万やったみたいですw
さすが石油大国、スケールが違いますな。
バスキングをやる身としては、その話が果たして本当なのか
ちょっと石油王達の実力を見せてもらうじゃないかということで
もちろん僕は世界のスプレーアーティストなんで物乞いではなく
これを描いて石油王たちの度肝を抜いてやろうと、度肝を抜きすぎて石油の利権でも恵んでもらう予定なんですけど
で、ちょうどこの時期がラマダンという断食期間に差し掛かると。
差し掛かるというか3ヶ月前からラマダンに照準を合わせてたんですけど
よく仏教国家で毎朝お坊さんが托鉢をするのわかります？食べ物のお恵みを集めるやつ。
あれ、お坊さんにお恵みを与えると徳を積めるということで食べ物を分け与えてますよね。
あんな感じでイスラム国家のドバイ、UAEでも恵んだものが徳となって返ってくるんですけど
ラマダン期間中はボーナスモードらしくて徳が倍になって返ってくるって言われてるんですね。
だからラマダン期間中は寄付とか増えたり色んな面で恩恵があるみたいで
しかも砂漠の民のルールとして「旅人には水を与えよ、食事を与えよ」という言葉があるので
財布の紐がゆるいと表現すると失礼やけど、旅人の身分とラマダンボーナスの相乗効果を狙って
石油オアシスの恩恵に授かろうという下心丸出しの魂胆でやってきたわけです
一言で言うと、ドバイドリーム×ラマダンってやつですな。
ドバイドリーム攻略作戦
ドバイ着やったんですけど、UAEには世界一周中にモロッコで出会った、UAEで働いている友達がいるんで
とりあえずその友達の住んでいるドバイの隣町のアブダビという所に向かいました。
ドバイと言えば物価がドバイタワーみたいに高いイメージがあったんですけど
ドバイからアブダビまで2時間のバスが約750円やったんでかなり良心的でした。
日本なんか東京から成田で1000円以上しますからね。
アブダビの友達の家は広くて豪華でかなりの好立地
会社からかなり手厚く待遇されてるようで、会社が用意したその家の家賃が40万円らしい凹〇 気前良すぎでしょ
まずはその友達の家にしばらくお邪魔して、ドバイやアブダビの路上事情等を探って
ドバイドリームをどう攻略しようか作戦を立てることにしました。
友達はアブダビで働いて3年以上経ってるからそれなりにこの国の事情を知っていて
バスキング事情に関してはわからないなりにも色々とヒントをひねり出してくれた。
ちょっと話が長くなるんで先に作戦を発表しておくと
・路上でバスキングできそうな場所を探しながら
・ラマダンにあやかったイベント会場の近くで何気なく絵を描く
・もしくはエミラティのいそうな場所に行って友達を作る
ドバイの路上はちょっと事情が違うんで、以上のような作戦に出ることにしました。
バスキングについて
とりあえずこの国の基本情報なんですけど
まずUAE、アラブ首長国連邦の特徴として
・人口の約9割が出稼ぎ外国人で、1割がエミラティと呼ばれるUAE人
・エミラティはいわゆる石油成金で、初任給200万円保証
・蛇口から石油が出てくる、なんてことはない。
蛇口から石油出ないんかーい凹〇と落胆してしまったけど、最初の二つだけでちょっと希望が湧いてきますね。
友達曰く、エミラティの金銭感覚は0が一つ多いみたいです。
はい、それは初任給200万の時点で薄々感じております。
初任給200万あっても物価が高すぎて毎月手元に残らないなんてことはいくらドバイと言えどありません。
物価はレストランやサービス系は日本より高めで、スーパーや公共物は日本より安いものも多いです。
エミラティ達が毎月どんなお金の使い方をするのかは知らんけど、
ちょっと貯金すればすぐに高級車が買えるお金の貯まり方で
基本的に欲しいものは何十万でも何百万でも出すみたいです。
ちなみにエミラティ同士で結婚すれば国から土地も言えも車も支給されるそうで
楽な仕事の公務員で月収200万保証だからか働く女性も多く、世帯年収は5000万という
生まれた時点で勝ち組人生確定モードなんです。
そんな人達が10人に1人いるわけですから、単純に僕がスプレーアートを披露しようもんなら軽く50人は集めちゃうんで
5人はエミラティがいる可能性があるわけで、ドバイドリームが正夢になるのも割と現実的な話ではありますね
ただ、問題はドバイ、アブダビではバスキングができる所があるのかってとこでした。
これは二つ意味があって
文字通りバスキングに適した場所があるかどうかと
お巡りさん事情ですね
ちなみにアブダビは日本で言うとこの埼玉みたいな場所で、栄えてはいるけど観光するような所は特にないって感じです。
って友達が言ってました。
アブダビに関しては観光地がグランドモスクぐらいしかなくて
目抜き通り的な、繫華街的な人が歩き回ってる所がなさそうとのことでした。
少なくともUAEに来て3年間、ドバイでもアブダビでも路上パフォーマンスなるものをやってる人は見たことがないと。。
そして次にお巡りさん事情
この国は9割が外国人労働者で成り立ってるだけあって、法治国家と言いますか、警察が厳しいんですね。
話せば長くなるんで詳しいことは控えておきますけど、バスキングに関しては他の国では一度目は注意で済むんですけど
この国は「君何やってんの？」→「とりあえずパスポート見せて」→「ちょっと署で話聞こうか」
→一撃投獄
なんてのが普通にあり得るぐらい容赦なく厳しいみたいなんで
みんなビビッて挑戦しないんですね。
ネットで探してもみんな警察が厳しいって言ってて全然情報が出てこないんですけど
唯一挑戦した猛者がいました。
たぶん旅ブログでは有名で本も出版された金丸さんっていうギターで世界を旅した人ですね。
彼のことはよく知らないんですけど、超間接的に話に聞いていて（いくぞーってヤツから聞いたけど知ってる人おるかな？）
さすがギターとテントだけで世界一周しただけありますね。
ただ彼もギター鳴らして5分で警備員に注意されたみたいなんでやっぱ超厳しそうですね。
ということでバスキングだけでドバイドリームを狙うのは得策ではなさそうということで
パターンBも考えました。というか友達が助言してくれました。
イベント凸作戦
せっかくのラマダンボーナスステージ期間なんでその恩恵にあやかろうということで
ラマダン中はあちこちでイベントが開催されるらしく、
仕事を早めに切り上げたエミラティが家族を連れてイベントを冷やかしに来るとのことで
もし野外でイベントがあれば、会場付近で何気なく絵を描いていたらエミラティの目に止まるんじゃないかという
よくよく考えたらなかなか成功率の低そうなプランなんですけど
友達の助言通りにとりあえずイベントを探すことにしました。
友達になっちゃう作戦
そして最後、これが一番効率的な感じなんですけど
バスキングやイベント凸で偶然に頼るんじゃなくて
もうこちらから話しかけて友達になってしまって
その後に自分のストーリー、スプレーアートしながら旅をしてるというのを皮切りに
作品とか動画を見せて興味持ってもらうのが堅実かなと
それこそさっきのイベントに普通に参加して声をかけるとか
一番自然を装えそうなのがビュッフェ会場。
ラマダン中は日の出から日の入りまで断食するんですけど、その日の入りした一日の最初に取る食事がイフタールって言うんですね。
で、高級ホテルでイフタールビュッフェといういつもよりお得なメニューを用意するんですよ。
イベントにエミラティが顔を出すかはわからんけど、
食事はとらないといけないのでイフタールを狙っていくとエミラティに出会えるだろうということで
一撃5.6千円するような五つ星ホテルのイフタールビュッフェに行く作戦も立てました。
ビュッフェ会場なら「これ何？」って見慣れない料理をエミラティらしき人に聞いて、
「UAEの伝統料理教えて」みたいにさりげなく広げていくのも可能なんで
自然とエミラティと知り合えるかなと
ということで以上の作戦3つですね
・通常バスキング
・イベント凸
・友達になる
これでドバイドリームをものにしようかと思います。
考えただけでワクワクと、一撃投獄のドキドキで
結果が楽しみですね
