はい、ようこそいらっしゃいました
YouTubeに上げてる動画やライブ配信の方でよく質問があるので
今回は海外のスプレーについて、世界各国のスプレーを使った僕の体験談を話していこうかと思います。
(SunnyのYouTubeチャンネルはこちらhttp://www.youtube.com/c/sunnysprayart)
モンタナ等の欧米系スプレー
海外のスプレーと言っても色んな種類があるのですが
アジア諸国の現地のスプレーは基本的に手に入らないので
今回はみんなが気になる欧米系のスプレー、
いわゆるグラフィティに使われるスプレーについてお話ししていきます。
(スプレーアート旅をする人はアジアのスプレーも気になると思うので、メルマガで質問してもらえればと思います。)
グラフィティ用のスプレーは使いにくい
僕はこれまで世界40ヶ国以上回ってきて、おそらく全種類のスプレーを使ったと思います。
メジャーなとこで言うとMontana, Belton,Ironlak, Rust Oleum(ラストオリウム)ですかね。
(ラストオリウムはグラフィティ用ではないと思いますが、NYのスプレーアーティストがよく使ってます)
先に結論から言うと、モンタナをはじめとする欧米系のスプレーは
壁に描くのを前提としているため、超使いにくいです。
スプレーアートマスターのこの僕でさえも思い通りの色や模様が出せないことがあります。
日本のスプレーでは表現に限界があるので洋モノを使うこともありますが、オススメはしません。
では、何がどう使いにくいのか、次で説明していきます。
洋モノスプレーはここがだめ
グラフィティ用のスプレーが使いにくい理由は2つあります。
1つは、さっきも言ったように「壁に描くのを前提としている」ということです。
どういうことかと言うと、壁に描くということは吹き付けたそばから垂れると困るわけですよね。
せっかく描いた絵がおじゃんになるわけすからw
なので、超乾きやすく粘度が高いのが特徴です。
この超乾きやすくて粘度が高いスプレーを、うちらがやっているスプレーアートで使うとどうなるか。
例えば惑星を描くとして、色を重ねていざ模様をつけようと雑誌をビリビリしている間に乾いてしまいます。それぐらい早いです。
と言っても完全に乾くわけじゃないので模様は付くんですけど、思い通りにならないことがあります。
まぁ惑星はどうにかなるとして、一番強敵なのが岩です。
岩をつけようと色を剥がそうとしても、ベタベタして全然コントロールができないです。
その場合は透明スプレーでなんとかできますが、キレイな色模様にならないことも多々あります。
とは言えさすがに失敗はしませんよ?w キチンと修正してそれなりの仕上がりにはするんですけど、とてもストレスを感じますね。
家で黙々と描く場合には良いかもしれませんが、人前でやるとなるとオススメしません。
ということで「乾きやすく粘度が高い」ということが1点
もう1つが「詰まりやすい」ということです。
日本のスプレーを使っていたら経験することはないと思いますが
グラフィティ用のスプレーは乾きやすいからか、その性質上吹き出し口のキャップの中で詰まります。
それも壁に描く時に普通に使ってる分にはそんなことはないと思いますが、
スプレーアートで繊細な表現をする時なんかに「シュシュシュッ」と小刻みにスプレーするといきなり詰まってしまうことがあります。
1度詰まると、そのキャップはもう使えなくなることが多いです。
人前でやる場合はいちいちキャップを付け替えながら使うわないといけないので
時間がかかってパフォーマンス力に影響が出てしまいます(予備を準備しておけば問題ないですが)
ということで以上2点ですね
・乾きやすい
・詰まり
特に乾きやす過ぎるということが海外のスプレーが使いにくい理由になります。
とは言え海外のスプレーにもちゃんとメリットがあるので、
次はメリットにいついて説明していきます。
洋モノスプレーのメリット
では欧米系のスプレーを使うメリットですね。
これも2つあります。
1つは色が豊富ということです。これは結構デカいですね。
日本で売られているスプレーは絶望的に色の種類が少ないですよね。(恐らく塗料協会みたいなとこの決まりじゃないかと思うのですが)
なのでグラデーションをかけようと思っても限界がありますし、繊細な表現や陰影が出しにくいです。
まぁその他の要素でなんとか出来てしまうのがスプレーアートの良いところですが
色による出したい表現が出来ないわけですから辛いところです。
特にオーダーメイドでの注文で、その人が望む色がないというのは申し訳が立たない。
日本で売ってるピンクとか紫なんて呆れるぐらいショボいんですよね。
ちょっと脱線しましたが、海外のスプレーはとにかく色が豊富。
パステルカラーからくすみのある色まで何でもそろっているので、見てるだけでウキウキします。
続いてもう一つのメリットですが
キャップの種類も豊富ということです。
日本には基本的に1種類のキャップしかないのですが、グラフィティ用のスプレーには大小様々なキャップがあります。
ワイドなキャップを使えば一瞬で全体を塗りつぶせますし
小さいキャップで割とピンポイントで狙うこができたりと、表現の幅が広がります。
・色の種類
・キャップの種類
ということで、海外のグラフィティ用スプレーは基本的に表現の幅が広がることがメリットですね。
まとめ
これまでのことを総合的に判断すると
・腕に自信がある場合は海外のスプレーでも問題なし
・初心者の場合はまずは日本のスプレーで
ってとこですかね。
基準としては岩を自在に描けるかどうかってとこじゃないでしょうか。
まぁ「岩はあんまり描かない」とか、人それぞれスタイルがあると思うので
その辺は自己判断で試してみるといいんじゃないですかね。白黒だけでわかると思うので。
ちなみに僕がYouTube動画で使ってるのはローカルスプレーなので
日本では手に入らないですw