はい、ようこそいらっしゃいました。
前の記事でお話ししたFestemberの手掛ける”Project Warehouse”
というイベントに出展させてもらい
「家に壁がいっぱいあるから描いて!」
という謎の注文を受けた結果を話していきます。
壁画依頼が→〇〇
イベント会場ではそのお姫様のマネージャーみたいな人と
電話番号の交換をして終了しただけでした。
4日間あるイベントの2日目やったんで、
その日はドバイドリームのくす玉に手をかけた気分でした。
「ついに、自分の絵を高額で売りつける時が来た!」
ただ、日が経つにつれて石油王たちのアートに対する位置づけ的なものを肌で感じるようになって
同時に性格も分かってきてたので、壁画依頼はあまり期待してませんでした。
ちなみに先に石油王たちの性格を説明しておくと
“中学で精神的成長が止まって身体だけが大きくなった”
というのが大きな特徴です。
本当に「身体は大人!頭脳はこども!」の逆コナンです。
4年ほどドバイで働いている日本人の友達が言ってたんで
この情報は間違いないです。
因みに、僕が実際に接した経験では7才ほどの子どもの方が発言が大人でした。
そのことを踏まえて壁画依頼のその後の話をしていきます。
イベントが終わった日の夜、メッセージが来ました。
「先日連絡先を交換した者ですが」
まぁこんな丁寧じゃないけど、それと一緒にスプレーアートの画像も送られてきました。
なんと、あの日のお姫様からやったんですね。
「本当に依頼が来た!」と思ってその添付画像を見てたら
けっこうスタイルがバラバラやったんでデザインの相談をしました。
「デザインとサイズと値段の詳細を決めましょう」
「それってレッスンみたいになる?やり方を習いたいんやけど」
ん?どゆこと?
「それは二人で壁に向かってスプレーアートの練習をしたいの?それともキャンバスに描きたいの?」
「そう、そういう意味!キャンバスに描きましょう!」
「ん、じゃあ習いたいだけで壁画は必要ないのね?」
「うん、習いたい!」
『家に壁がいっぱいあるから描いて』からドえらい変化率やけど
その時はまだアラブの富豪の家のスペックを知らなかったんで逆に「家に絵を描く壁がいっぱいあるわけないわな」と納得しました。
「じゃあレッスン料やけど、基本2時間で2000ディルハムで延長1時間につき1000ディルハムでいかが?」
ちなみに1000ディルハムで約30000円です
すると
「2時間で1000」
こう返事が来たわけです。
なんとぶっきらぼうな。まるで観光地でろくでもない大量生産のおもちゃを高額で売りつけてくるインド人に対する値下げの仕方や。
てゆーか、石油成金のくせに値切りかよw とか思いながらも、イベント出展のために色々と身銭を切ってたので
喉から手が出るほど現金が欲しくて喉から手が出てしまってたんですけど
このまま「はいオッケーです」って言うと観光地のインド人と同じになってしまうんで、
素晴らしい職人技を習いたかったら最低限の敬意は持ってもらわないとと思って
「俺様のレッスンは工場生産じゃないから。知識も技術も俺様の人生そのものやからディスカウントはなしや」
「ただ、どうしても2時間1000で習いたかったら、それなりの超基本的な部分だけ教えるけどそれでもええか?」
って返事をしました。
まぁ英語にこんな言葉遣いはないんですけど、気持ちはこんな感じです。
すると返事が来なくなりました凹〇
まずい、喉から手が出てるのにどうしよう…と思って、確認のメッセージを送ったら
「Yes, i will see you」
え、約束確定してたん?って軽く心の中でツッコミを入れずにはいられなかったんですが
壁画依頼がスプレーアートのマンツーマンレッスンになり、とりあえずイベント出展費を取り返すチャンスを手に入れて安心しました。
イベント出展をさせてもらい
その費用の穴埋めをするかのようにレッスン依頼が入り
ドバイドリーム作戦もラッキー続きなんですけど
この後もドン引きするほど都合の良いことがポンポン滑り込んできたので
ちょっと長くなるんで次回はそのお話をしていきたいと思います。