はい、ようこそいらっしゃいました。
夜行列車内の棺桶で一晩過ごしてバラナシに到着したわけですけども
人生二回目のバラナシ
僕は正直前回の訪問で「バラナシLOVE!!」みたいな「To LOVEる!」みたいにはならんかったんでさほど興味なかったんですけど
一緒に旅をしてる相方が今回初インドで、バラバシは人生経験的に行っておいた方がいいんちゃうかと思って
ちょっとゴリ押しして行くことになりました。
前日の電車がインドらしく2時間遅れで出発して、
到着なんかは6時間ぐらい遅れて「インド時間」の通りって感じで疲れてたんで
人の集まるガンジス川沿いではなく駅近くに宿を取りました。
宿を取りましたって言うか、予約サイトで値段が安くて評価が高かったんで選んだんですけど
行ってみたら宿の庭のテントがその値段やったんですよねw
ちゃんとエアコン付きのドミトリーもあったんですけど、
インドの相場的に個室で一泊1000円以下で泊まれるのに対してドミトリーで一人800円でバカバカしいのと
普通にテントが面白そうやったんでテントに泊まったんですけどね
早朝にガサッ、ガサガサバーンッ!ってなって野良犬か野良神(牛)に囲まれて襲われてるかと思ったら
野良猿がテントと知らずに飛び乗ってきて着地失敗みたいになってたっぽいです。
内心めちゃくちゃビビりました。
まぁどーでもいいですけどね。
リシケシはベジタリアンの街で1ヶ月間お肉を食べてなかったんで、
五臓六腑に染み渡るチキンカレーを食べてからガンジス川沿いのメインガートと呼ばれるエリアに移動しました。
ちなみにガートとは沐浴所のことで、川沿いの至る所にあるんですけど
人が集まるというか、毎晩のセレモニーを行う場所がメインガートと呼ばれています。
夜になるとこんな感じで儀式が行われて
それを見にインド人も外国人も集まるわけですが
「船からのガートの眺めがいいぞ!」とめちゃくちゃ客引きに合うんですよ。ここを歩くと。
この時はたまたま日曜日に着いて、「オンリーウィークエンド!」とか言って営業をかけてくるんですけどね
僕は「ホントかよ」って思うわけですよ。
あの手この手で旅行者からお金をせびろうとするインド人の話は鵜呑みにはできないんで。
実際のところ初めてバラナシに来た時も確か週末の2,3泊やったと思うんで
オンリーウィークエンドの可能性もあると思いながら、さほど興味もなかったんで断ってたんですけど
やっぱり平日も毎日セレモニーしてたからね。
「”やっぱり大国”、インド」ですよ。さすが。
さて、とりあえずバラナシに着いて何をしようかって話なんですよ。
けっこう旅人の中には「バラナシ最高!」みたいな人多いんですけど、
さっきも言った通り僕はバラナシに何も魅力を感じやんかったんで特に目的はなかったんですよね。
とりあえず火葬場だけは相方に見せておいた方がいいかなって感じやったんですけど
相方もそんな興味なさそうで、とりあえず「絵を描きたい」ってことで雰囲気の良さげなカフェで絵を描いて過ごしてました
あぁ、ちなみに相方さんもアーティストです。
前にオーストラリアにバスキング武者修行に行ったときに同じバスキングをしてた仲間ですね。
そんなこんなでバラナシでは特にやることなかったんですけど、
細くて神のうんこまみれで足の踏み場のないクネクネした路地裏をひた歩くだけでもそこそこ楽しいんですよね
ストリートアートみたいに壁に看板を描いてるのもユニークで、それだけはバラナシの良いところって感じですね。
なんかどこの国も観光地に共通してることなんですけど、特に有名な場所はとにかく外国人のお金目当てって感じで
ローカルの生活というか文化が見えやんくて空気が悪いって感じるんですけど
バラナシはそれが顕著やなって思います。
そんなこんなで特に観光もせずにプラプラダラダラして過ごしていたんですけど
いや、まぁ絵描いたりブログ書いたりしてたんですけどね、ある日結婚式会場を発見したんですよ。
ちょうどその時ラッシーをテイクアウトした後でフルーツ屋さんを探してたんですけど、
夜遅かったんで見当たらんかったんですよ。
「もしかして食べ物配ってんちゃう?」と思って勝手に凸したら
予想通り来場者にかなり豪華な料理が振舞われてたんですね。
この直前に高くてまぁまぁの夜ご飯を食べたばっかやったんで、
手放しでラッキー!とは言えやんだんですけど、フルーツを拝借することにしましたw
勝手にもらって大丈夫なんですかって?
近所の住民誰でも自由に出入りしていい感じやったんでウェルカムでした。
宴もたけなわで花嫁さんが出てきたんですけど、絶世の美女でしたよ。
もちろん赤い服の小太りおばちゃんじゃないですよ。
そしてこの一連の欲張りな行動が裏目に出ました。
その翌日、なんか喉痛いな~、夕べいびきかき過ぎたかな~って思ってたら
相方が熱を出してダウンしました。
そして下痢。
最近急に熱っぽくなって即日復活するという意味不明な症状が頻発してたんで
「またか。もういい年やからな~」って思ってたら翌日僕も熱が出てダウン凹〇
そして下痢。
その割にダルさは感じなかったんで平気やと思ってたんですけど、40度近く出てたと思います。
で結局二人とも3日ずつ飲まず食わずで寝こみましたね。
辛かったのは、インドは基本的にうんこしたら手で拭くんでトイレットペーパーがないんですよ。
これ、今でも普通にあるホンマの話です。
だから売店とかで買わないといけないんですけど、買い忘れてしまった場合ですよ
トイレの横にシャワーが付いてるんで、そのままシャワーで直接洗ってしまってもいいんですけどね
いや、もちろん石けんとか使ってですよw インド人みたいに手刀でいくスキルはまだ身に付けてないっす。
問題は、ちょくちょく水道が止まる宿やったんですよ。
「さっきの下痢でトイレットペーパーが無くなってしまって、とりあえずは大丈夫やけど水が止まってた。
まだ水が出る状態かわからんけどお腹が限界でお店も閉まってる」
みたいなギリギリの状況があったりして大変でしたね。
結局水は出たんで問題なかったですけど。
久しぶりにダウンしちゃう系の食中毒に当たってしまいましたね。ベトナム以来か。
何が原因やったかって言うと、恐らく結婚式のフルーツなんですけど
よく考えたらそのフルーツは氷の上に盛られてたんですね
その氷はたぶん近くでお兄さんが地面に敷いたビニールシートの上で、
汚い布でくるんだこん棒みたなやつでぶん殴って砕いた氷やったんですよね
その衛生管理レベルのせいなのか、フルーツを切ったナイフが汚染されてたという旅先あるあるなのかはわからんけど
結婚式で欲張ってガッツいたものが当たったのは確実でしたね。
バラナシの次は最初のジャイプールに戻る予定やったんですけど
その結婚式の日かその前日に電車のチケットを買ってしまってて出発日が決まってたんで
結局火葬場も行けずに滞在期間の半分は寝込んで終わりましたね、バラナシ。
美味しいお店はないし、インド人は金金してるし、雰囲気のいいカフェみたいなんもないし
やることはガートと火葬場ぐらいしかなく今回で印象が変わったってこともないんで
もう二度とバラナシは行かないですね。
路地はインドの中でも抜群におもしろいですけどね。
一つだけ良い発見をしたことがあって
電車のチケットをバラナシの駅に予約しに行ったときに近くの食堂でご飯を食べたんですけど
そこで食べたジーラライスっていうクミンシードを使ったフライドライスと
チョウミンって名前のフライドヌードルが(たぶん炒麺)
信じられへんほど美味かったです
今回のインドフードでベスト3に入るんで、興味ある人は聞いてください。
2回目は微妙で味が安定してなかったんで記事にはしないと思います。