はい、ようこそいらっしゃいました。
クアラルンプールでパソコン詐欺集団と戦った後は、詐欺集団大国と悪名高いインドのジャイプールへひとっ飛びしました。
って言っても世界一周中に1ヶ月インドを回って慣れてはいるからそんな恐れることはないんですけどね。
たまたま日本人男性が同じ飛行機に乗っていて入国審査の列も一緒だったんですけど、
予約していた宿が近かったのもあってタクシーをシェアして宿に向かいました。
宿が存在しない凹〇
位置的に彼の宿のが近かったので先に彼が下りて、僕たちはその後に宿に向かったんですけど
とりあえず地図で示された場所に宿がないんですよね。
そもそもグーグルマップで調べたピンの場所が道のど真ん中だったんですよ。
とは言ってもその周辺にあるかなと思って向ったんですけど、周辺を見てもそれらしきものは見つからず
近くにホテルがあったんで受付のおじさんに訪ねたんです。
スタッフさん2人いたんですけど、どちらもめちゃくちゃ親切で
ネットで場所探して、電話もしてくれたんですけど電話は呼び出しもせず、最終的に一緒にバイクで周辺を探し回って色んな人に聞いてくれて
たぶん半径1キロの範囲は全部探してくれたんですけど、結局1時間以上探し続けても見つからなかったんでお礼も兼ねてその人のホテルに一泊するって言ったんですけど
ゲストハウスを探していたのを知っていたので「うちのホテルは高いから…」って、近くのゲストハウスに連れてってくれて
めちゃくちゃお世話になったんですよ。別に払ってもいい値段だったんですけどね。
で、翌朝も自分のホテルの夜勤明けに来て探すのを手伝ってあげるって、一人でバイクで探しに行ってくれたんですよ。
僕もネットで色々調べて、もう一回探してみたんですけど結局見つからないから諦めて延泊することにしたんです。
まさかの展開
しばらくしたらおじさんが帰ってきて、やっぱりどこ探してもなかったって。
恐らく予約してた宿は最初から存在しないんでそれはいいんですけど、そしたらおじさんが「両替するか?」と。
僕は空港で最低限の交通費しか両替してなくて、この日は日曜でお店がどこも閉まってたんで必要ではあったんですけど
実はおじさんが最初に夜勤明けで訪ねてきた時に「兄弟が両替屋やってるから」って両替の話になって、
レートが悪かったから断ったんですけどなぜかおじさん両替分のお金を持ってきてたんですよ。
この日は1万円が為替レートで6100ルピーぐらいなんで、正規なら6000ルピー前後かなと思ってたんですけど、おじさんは5500って言ってるんで断ってたんですね。
正直な話前日の別れ際にちょこっと「もしよかったら」みたいな感じで両替の話が出たんで
その時から何かが目当てかもしれないなと頭の片隅には入れてたんですけどね
で、まぁ一緒に宿を探してくれたりお世話になったから、彼の両替話が小遣い稼ぎになるならそれでいいかなと思って
でも5500じゃ少なすぎるんで5800って言い張ってたんですよ。そしたらおじさんが「わかった、俺のポケットマネーから300出そう」って言って
本当に自分の財布から300ルピー出したんですよね。どの道両替は必要だし、そこまで言うならと思ってok出したんですけど
その中に2000ルピー札が混ざってたんですよ。
前にネットでインドは高額紙幣の取り扱いをやめるみたいな記事を見たんで、「使いにくいから」とかってテキトーな理由つけて近くのお店でくずしてもらって
更に最初からあった500ルピー札も含めて宿の人に確認してもらったら本物だということで無事両替が済んだのはいいんですけど
「チップくれ」と。
やっぱそうきたかと。
これ、最初から良い人だと信じ切ってたらちょっとショックだったかもしれないけど、途中の流れからなんとなく予想はしてたんで「やっぱりか」って感じだったんですけど
前日の彼の自然と出る態度からは純粋に助けてあげたい感が出てて、「これ、後で請求するの?」って聞いたら
インド人得意の「ノープロブレム!」って言ってて軽く信用してしまってただけにちょっとショックでしたねw
彼曰く、昨晩に1時間以上一緒にバイクで探し回って、今日も1時間以上探し回って(今日は彼一人だったんで定かではない)ガソリンなくなったからガソリン代をくれと。
1リットル150ルピーだから3リットルで450ルピーだと。
いや、まずスクーターで1,2時間走っただけで3リットル分なくなるわけないし、1リットル200円もするわけないっしょと思って抗議してたら
「オーケー、300でいいからくれ」と。おそらくさっきのポケットマネーの300ルピーを取り返したかったんでしょうね。
実際一生懸命探すのを手伝ってくれたから何かお礼をしたい気持ちはあって、
でも日本にはチップの文化がないし、現金に悪いイメージを持っている感覚あるじゃないですか。
だからお礼に彼のホテルに泊まろうかと思ったんですけど、彼が自ら別の宿に連れてきてくれてお返しができなかったから
さっきの両替、本当は6000ルピーほしいところを、彼の利ザヤになるかと思って5800にしたんですよ。
それを伝えたら「両替は兄弟の仕事だから俺には関係ない、ガソリン代だけでもくれ」ってなって。
でも1リットル150ルピーはおかしいと思って宿の人に確認したら、案の定1リットル75ルピーでしたよ。
それでも彼らの収入からしたら高いですけどね。
ということで、3リットル分も走ってないハズなんですけど、一応200ルピーで話をつけました。
チップってなんか怖い言葉ですよねw
確かに何かをタダでしてもらおうなんて、特に途上国では甘い考えなんで払うべきなんですけど
チップ文化のない日本では何か後から騙されてユスられてる気分になるし、でもお礼には払わないといけないという葛藤がありますよね。
だから最初に「後から請求するのか」って聞いて、「ノープロブレム」って言うから安心してたのに
サービス料請求とチップは別なんですねw
インドにチップ文化が根付いているかはわからないというか、たぶん無いですけど
チップ文化のある国の人からしたら「チップくれたら助ける」なんて言うハズもないし、何かしてもらったらお礼にチップを渡すのも普通なんでしょうね。
これは慣れるしかないと思います。
とりあえず彼からしたら最後のチップ狙いと(現にガソリン代を水増ししてきたし)、
ニセ札での両替ができたらラッキーってとこだったんじゃないでしょうか。結局お金は全部使えましたけど。
ということで、予約サイトに架空の宿の登録があったこと
親切からのチップ請求&葛藤という
インドならではの洗礼を受けました。