はい、ようこそいらっしゃいました。
前回韓国に無一ウォンで来たときの良い思いでをもとに
今回の韓国遠征では簡単に稼げるだろうと意気揚々とやってきたんですけど
前回と違って自己アピールをろくにしなかった僕はスタートで出遅れて
ストーリーの大切さを身を持って体験しました。
それからは順調に売り上げを伸ばして記録を更新し続けていました。
そんなあるとき、ちょっとしたアクシデントからムフフな一夜になったんんで
その時のお話しをしていきたいと思います。
ビニール袋のせいで
スプレーアートってその場で描いてその場で手渡すじゃないですか
もちろんお客さんのオーダーも多いんで乾いてないうちに渡すことになるんですけど
僕はいつもUの字にしてテープで留めて渡してただけなんですけど
ある時、それでも持ち運びにくそうで袋があった方が親切だなと思って
袋に入れて渡すようになりました。
宿のスタッフさんに袋を買える場所を聞いて
その辺の市場で普通のビニール袋を買ったんですけど、
これが思わぬ悲劇を生むことになりました。
ある日お客さんが描いたばかりの絵を購入してすぐに去って行ったんですけど、
しばらくしたら戻ってきたんですね。「これ、直せますか?」って。
見てみたらなんとビニール袋の中に折れ曲がってるマチの部分が
ちょうど絵に触れていて、まだ乾いてない部分の色を剥がしてしまって
直せない状態にまでなってたんですよ凹○
それはちょっと申し訳ないんで、描き直そうかと言ったんですけど
描き直す代わりにもう別の絵がほしいとのことで
まぁ同じの2回見ても仕方ないんでね、それで許してもらえました。
袋サービスを始めてから結構経ってたし、その日もすでに何枚か売れてたんで
今までの人達は大丈夫だったのか不安になりながら
その日はその後はクレームがないまま終わって片付けをしてました。
すると、さっき買ってくれた女性二人組みが「これ直せますか?」って戻ってきたんですよ。
やっぱりか~凹○って感じですよね。
片方はなんとか誤魔化せたんですけど
片方は完全に修復不可能になってたんで、また描き直すかもう1枚オマケするか聞いたら
「これはこれで気に入ってるから大丈夫。それより、もしよかったらご飯でも行きませんか?」って
お食事に誘ってくれたんですよ!
1人はテコンドーの先生で、もう1人は英語の先生だったんで
英語でコミュニケーション取れたんですけど
そこは牛のユッケが有名だったんで、ユッケご馳走してくれて。
「絵のアクシデントがなかったら、今こうやって一緒に飲んでなかったから気にしないでね」って
もう感動ですよね。
惚れてまうやろー!って感じでしたよ。
袋のおかげで戻ってきたとして
食事に誘ってもらえたのは看板のおかげか
そしてその看板に僕のストーリーがあったからか
僕が英語を話せたからか
たぶん全部の要素が合わさってこんな素敵な機会ができたんだと思います
「過去の積み重ねが現在だ」ってこのことですよね。
オーストラリアに英語を勉強しに行って
スプレーアートを身に付けて
旅に出て
その積み重ねがあったからこその今なんですよね。
日本にいてサラリーマンやってるだけじゃこんな体験絶対できないじゃないですか。
世界一周ゴールデンルートの記事のベクトルの話じゃないですけど
“スプレーアートを練習し続けたから”
“勇気を出してちょっと挑戦的な旅に出たから”
ちょっとずつ未来へのベクトルが変わってこの結果があるって考えると
日々の行動の大切さが身に染みますね。
P.S.
更に腕を磨こうと練習した結果人生が終わりかけた出来事が起こりました。
次回は奴隷生活を覚悟した話です。