スプレーアート日本一周14話目:ただものじゃないおばあちゃん

はい、ようこそいらっしゃいました。

 

無一文スプレーアートヒッチハイク日本一周の旅14日目です。

この日はすごい出会いがあって、時給〇〇円の記事でも触れてるんですけど

僕の絵を見た瞬間に本質を見抜いた面白いおばあちゃんの話ですわ。

 

とあるおばあちゃんとの出会い

そのただものじゃないおばあちゃんに出会ったのは、また別のおばあちゃんがきっかけでした。

まぁおばあちゃんってほどじゃないけどおばちゃんって言うと若過ぎるという妙齢ではあるんですけどね、

わかりやすいようにおばちゃんにしときましょかw

 

 

前日、スプレーアートが終わると「お兄ちゃん今日も頑張ってるな~」っておばちゃんに声をかけられました。

振り向くと、前にも話しかけてくれたおばちゃんでした。

 

「今日泊まるとこあんのか~?」

「友達んとこに泊めてもらえることになってます!」

カウチサーフィンで知り合った人が泊めてくれることになってたんですよ

 

「そうか~、ほなええけど、アレやったらお兄ちゃんええ人そうやし、おばちゃん明日休みやから泊まるとこなかったら泊めてやろう思ってな。」

「あぁ~ありがとうございます!せっかくですけど友達準備してくれてるんで…」

って最初は断ったんですけど、このおばちゃんが一人暮らししてるとか言ってて気になったんで

お言葉に甘えてお世話になることにしました。

 

一応言っておきますけど、「気になった」って「このおばちゃんとチャンス!」って意味じゃないですからねw

毎日話し相手がおらんやろうと放っておけやんかったって意味です。

 

尼僧のおばあちゃん

とにかくそんなこんなでこのおばちゃんの家に泊まらせてもらったんですけどね

 

その翌日、朝の5時ぐらいに「お兄ちゃーん!お兄ちゃん!」って起こされたんですよ。

「お兄ちゃんの絵見せたって!」って。

おばちゃんの知り合いの近所のお寺の尼僧さんが来てたんですよ。

 

この尼僧のおばあちゃんが絵が好きらしくて、僕の話になったんでしょうね

絵が見てみたいとのことだったんですよ。

 

で、おばあちゃんが僕の絵を見るなり「これは模倣や、あんたの絵やないな」って言われたんですよ。

 

めちゃくちゃビックリしましたね。

「何でわかったんやこのばあちゃん!ただものじゃないぞ…」これが率直な感想でした。

 

当時の僕はYouTubeで見た好きな作品を真似しまくって、自分なりにテキトーに組み合わせてアレンジした作品もあれば

そのままコピーした作品も描いてたんですよ。

だから自分だけのオリジナル作品集ってのがなくて、「自分らしさ」が絵になかったんでしょうね。統一感みたいなものが。

 

そして

「これは絵の力が強すぎるな。兄ちゃんそのうち絵に殺されるで」

この一言はかなり核心を突いてました。

 

スプレーアートって誰がやっても綺麗な絵が描けるんですよね。

現に画伯の僕が売れるよになったわけで。

 

要はスプレーアートっていう技法自体が強烈な魅力を持ってるから、

実力もないうちから「そこそこいけるやん」って勘違いしてしまう可能性があるんですよ。

 

「絵に殺されるで」

 

恐らくこのおばあちゃんも絵自体は綺麗で、人が欲しがるものだと感じていたのかもしれない。

 

そのまま画力というか、オリジナリティも身に付けずに絵の力だけに頼って生きていくと必ず行き詰ってしまう。

僕自身「模倣していてオリジナリティがない」というのは理解してたんで、

このおばあちゃんの言ってることはそう解釈しました。

 

「ちゃんと仕事して、絵は趣味で続けて、人から欲しいって言われるようになったら絵で食べたらええねん」

そんなごもっともなことを言って頂いたんですけど、

日本一周始まって2週間で辞めるわけにはいかんし世界一周も控えてたし

 

そこは全く聞く耳もたずに旅とスプレーアートを続けた今

改めて「自分の絵」を見せたらどんな反応するのか

 

ずっと心の片隅にありますね。

 

インタビュー

昼前に自転車日本一周ののんちゃんと待ち合わせをして小一時間インタビューを受けました。

あんま覚えてないんですけど、意外と緊張しちゃって上手く話せてないというか

まとまりのない薄いこと話してるな~って感じでしたねw

 

その辺は上手く編集してもらってるんですけど、興味あればどーぞ

まだ日本一周始まって間もないから大したストーリーもないんですけどね。

 

万博記念公園

お昼を食べた後は万博記念公園に行きました。

とりあえず初めてお目にかかった太陽の塔と記念撮影して

 

お目当てやった国立民族学博物館、「みんぱく」に行きました。

ここはもう世界各国の様々な文化的資料置いてあって、世界一周を控えていた自分にとって興味の尽きることのない博物館でした。

着いたのが遅めやったんで駆け足で回ったんですけど、

じっくり説明文まで目を通したら丸一日かかりそうなぐらい内容が充実してましたね。

 

世界各国の料理が食べられるレストランも併設されてるんで、1日かけて見て回るのにちょうどいいところだと思います。

 

手軽に世界一周した気持ちになれる素晴らしい博物館でしたね。

 

一つだけ、アジアゾーンがやたら多かったから歴史の濃いヨーロッパ周辺を増やしてほしかったですねw

 

前日とは一転

万博記念公園を後にして、お世話になったおばちゃんの家に晩ご飯を頂きに戻りました。

「何かあったらいつでもここを大阪の家にしていいからな」と言ってくれて

またしても人の温かみ、人の愛に触れましたね。

 

せめてものお返しにとおばちゃんに絵を渡して難波駅に向かいました。

 

いつもに比べて商店街が大人しいなと思いながらバスキングを始めたんですけどね、

1枚描くごとに人は集まるんですけど、終わると去るんですよね。京都3日目のように。

 

前日までの盛況っぷりから一転、合計4枚描いたんですけどほとんど足が止まることなく

結局1人が2枚お持ち帰りしたのみでした凹〇

 

月曜日で人通りが少ない上にお財布の紐も固くなったのかなとか思ったんですけど

原因を自分以外に探しているようではまだまだやと思って

 

尼僧のおばあちゃんをアッと言わせれる絵が描けるように頑張ることにしました。

 

 

合計お届け枚数82/1000

 

 

PS

翌日、大阪最終日。思いもよらない再会の日でした。



Sunny Side Fieldメルマガ登録
メールアドレス