スプレーアート日本一周2話目:油断して観光したら…

日本一周

はい、ようこそいらっしゃいました。

 

無一文スプレーアート&ヒッチハイク日本一周の旅2日目の話をしますよ。

前日、つまりは初日ですね。日課の目標には達しなかったけど、なんとか5千円のお恵みが入ったんで

宿代、ネットカフェですね、の1700円を引いて残り3500円ぐらいだったんですけど

4月の京都、桜満開のバリバリ観光日和だったんで余裕こいてお寺巡りとかしました。

 

前日の反応的に全部使ったとしてもこの日もすぐに稼げるだろうと油断してたらとんでもないことになった

そんなお話をしていきますね。

 

場所確保も一苦労

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清水寺が夜の特別拝観をやっていて、それを見終わってからバスキングに行ったら22時を超えていました。

友達に教えてもらった、河原町駅かな?そこで路上ミュージシャンがいるって聞いたんで行ってみたんですけど

人が多すぎてスプレーアート道具を広げるスペースがなかったんで

次に狙っていた祇園四条駅の方まで移動したら、すでに先約の占いらしき風呂敷があったんですよ凹〇 人はいなかったけど

 

仕方ないんでちょっと場所をずらしてバスキングを始めました。

すぐに稼げるだろうと思って所持金ほぼ全部使ってしまってたんでちょっと焦ってたんですけど

人通りの割りに誰も足を止めないんですよ。

 

ちょっとまずいなと思ってたらおじさんに話しかけられました。

「これ、俺んとこに置いて”あっちでやってるよ~”って宣伝しよか?」

 

見上げると金髪ロン毛によく焼けた肌、薄汚い黒のジャケットにちょっとぶかぶかのデニム

裸足にサンダルの「昔はやんちゃやったで」風な40代ぐらいのおじさんが立ってました。

 

なんと、この薄汚いおやじがさっきの占いの先約さんでした。

 

僕はすかさず「むしろ近くでやっていいですか?」と聞くと

「おぉ、全然かまわんで!」と許可をもらえたので遠慮なく移動しました。

 

ということで、なんだかんだ占いおやじの隣でやらせてもらえることになって

なんとかそれらしいことができるようになったんでよかったです

 

場所が見つからないと始まらないんでね、スタート前から一苦労ですよ。

 

奇跡の占いおやじ

日本一周

占いおやじと色々話していて、僕がご飯も寝床もないことを知ると

吉野家の牛丼を差し入れしてくれました。

 

お金ないし人はなかなか足を止めないし時間も遅いし、状況が状況だったんで

牛丼の差し入れというささやかな優しがめめちゃくちゃ嬉しかったですね。

優しさつゆだくって感じでしたよ。

 

牛丼を頬張りながら占いおやじと色々話してたんですけど、

昔は鹿児島から東京まで、各地でバイトしながら徒歩で旅をしたことがあるとか

アサヒスーパードライとか仮面ライダーの変身ベルトとかの声優をしているけど、ヒマつぶしに占いをしてるとか

正直、「こんな小汚いのにCMの声優!?ジョンカビラみたいな人がやってんじゃないの?」って思いましたけど

それが本当ならなかなかぶっ飛んだおやじですね

 

おじゃべりしながらスプレーアートもしてたんですけど、なかなか足が止まらなかったですね。

占いおやじ曰く、夜は若者が多くてなかなか足を止める人がいなくて、昼間のがいいとのことだったんですよ。

余裕こいて観光してる場合じゃなかったですね凹〇

しかも雨が降ったり止んだりでスプレーアートを続けられるかも微妙だったんで焦ってきてました。

 

しばらくすると、ちょっと興味ありげに足を止める外国人にすかさず声をかけて絵をアピールしまくってました。占いおやじがw

「めっちゃいい人やん!」って感心してる場合じゃないんで、僕も畳みかけるように

「just watch! what’s your favorite color? you don’t need to pay!」(とりあえず見て!好きな色は?お金払わなくていいから!)

と半ば強引に始めました。

「Wow~~」って感動してもらえてお持ち帰り。少しチップをもらえました。

 

路上の世界って最初の一人が肝心なんで、これで連鎖ができるといいなと思ってたら

さっき反応してたけど一回去って行った中国人らしきカップルが戻ってきたんで

すかさず「来来!看看!(来て来て!ちょっと見て!)」と中国語で凸かけました。

 

すると、読み通り「えぇ~中国語できるの!?」と食いつかせました。というか食い込ませましたw

(僕、中国語もペラペラなんです。詳しくは4ヶ国語を操る言葉の魔術師Sunnyの留学話

さっきと全く同じ絵がほしいとのことで、また1枚お持ち帰りになりました。(ちなみに基本的に作品の写真は撮ってません)

 

ちょうど絵が売れた直後に警察が来て撤去命令が下ったんですけど

時間も時間だったんでおやじと一緒に撤収しました。

 

チップ入れを見たらちょうど寝床代ぐらい入ってたんですよ。奇跡です。おやじ様様です。

占いおやじがいなかったらお腹は満たされてないし、

営業かけてくれてなかったらヘタしたら売れずに終わってたんで危うく野宿になるとこでしたよ。

桜のシーズンと言えど夜は冷え込むんで助かりました。

 

心の中で占いおやじに感謝して、ぐっすり眠りました。

 

夜も冷え込む4月の京都で、弱胡散臭い占いおやじの

暖かさが腹に沁みた一日でした。

 

お届け枚数8/1000

 

PS

この日がギリギリだったんで翌日は本気モードになったんですけど

飯すら食えないギリギリ状態に陥りました凹〇

スプレーアート日本一周3話目:本気モードスイッチオン



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