お金を持たずにスプレーアートとヒッチハイクで韓国縦断してきた

韓国縦断

はい、ようこそいらっしゃいました。

 

日本一周の記事でも少しお話ししましたけど

とあるきっかけでフェリーで博多からプサン入りして

ソウルから飛行機で博多に帰るという

“無一ウォンからスプレーアートとヒッチハイクだけで韓国縦断旅”

という寄り道プロジェクトをすることになりました。

 

本当に1ウォンもない状態での海外バスキングは刺激的で

ヒッチハイクも良い人たちにめぐり合えて

結果、寄り道プロジェクトは大成功に終わりました

 

ヒッチハイクは全部で3台の車を乗り継いで

ソウルまで移動したんですけど

 

今回はその時のお話をしていきます。

 

プサン→テグ

テグという町はプサンから車で1時間半ぐらいの場所にあって

中国留学の時のクラスメートがいたんで会いに行くことにしました。

 

プサン初日は夕方バスキングをして、夜はチムジルバンという

「24時間営業の仮眠ができるスーパー銭湯」的なとこで夜をすごして

翌日は地図で調べた高速の入り口のある場所に電車で移動しました。

 

交通ルールもよく分からないんですけど、

何となくヒッチハイクできそうな場所でやってみました。

 

日本と違って、車に乗ってる人が「ダメダメ」ってジェスチャーで

反応してくれるのがよかったですね。

 

しばらく経ったら近くの工事現場のおじさんが「その道はテグ行きじゃないよ」みたいなことを

言ってるっぽかったんですけど、よくわからなかったんでそのまま続けてたら

30分ぐらい経ったころに1台捕まりました。

 

乗せてくれたのは昔日本語の先生をやっていた牧師さん夫婦で、

「あなたを乗せてるからスピードは出しませんヨ」ってとても親切でしたね。

 

彼らはテグには行かず別の町に向かってたんで

高速のサービスエリアみたいなとこでお別れしました。

韓国縦断

 

韓国って街中のwifiが充実してて、まぁ今では日本も街中で拾えますけど

この頃は日本はまだショボかったんで、韓国ではサービスエリアにも

wifiが飛んでてびっくりしましたね。

 

それでテグの友達に連絡をとったり休憩したりして

ヒッチハイクを再会しました。

 

5分ぐらいでおばちゃんが話しかけてくれて

テグに行くっぽいんですけど

なにやら難しい表情してるし、

そもそもおばちゃん4人組みだったんで無理でしたねw

 

そのまた5分後、動き出した車に猛アピールしたら

 

止まってくれました!

 

青年二人の小さなトラックでした。しかもテグまで行くとのことでしたよ。

韓国縦断

 

この時は日本語も英語も通じなかったんで、

知ってる単語を捻り出してどうにか会話らしいことをしてましたw

 

僕この頃にはヒッチハイクで日本半周ぐらいしてたんで

乗せてもらったら1回は笑わせるようにしてたんですよ。

で、この青年2人とも意外と会話が成立したんで

せっかくだから笑わせたくなってきたんです。

 

それでとりあえず「テグでは何が美味しいですか?」って聞いたら

「うーん…女が美味しい」ってぶっ込んできたんで、すかさず

「いくらですか?」って切り返したら

 

ドッカーン!でしたよ。

 

さらに「一晩…12万ウォンかな」って言うんで

「カカチュセヨ!(まけてよ!)」って、市場とかでおばちゃんに言うやつ言ったら

 

ドッカーン!って、ウケ過ぎて車線はみ出してましたからねw

 

もう、ドヤドヤでしたよ。

 

そうこうしているうちにテグに到着しました。

たまたまか気を利かしてくれたのか地下鉄の入り口付近で降ろしてくれて、

さてその前にwifi探して友達に連絡取らないとって思ったら

地下鉄付近にwifi飛んでるんですよ!

 

東西と南北にしか地下鉄通ってないような町なんですけど

それでもwifi拾えるのに感動しましたね。必要だったんで余計に。

 

友達とは無事連絡が取れて5年ぶりの再会を果たしました。

近所の有名なジャジャン麺屋さんに行って

韓国縦断

 

友達宅に泊めてもらったんですけど、

友達は女の子1人で暮らしてるんですよ。

それで気を遣ってくれて、翌日仕事あるのに

別の友達の家で寝るって言って部屋を貸してくれたんですよ。

そりゃ相手からしたら同じ部屋で寝るわけにはいかないんでしょうけど

別の友達の家にお邪魔してまで泊まらせてくれて、優しいですよね。

 

テグ→ソウル

友達に教えてもらったソウル行きの高速付近まで歩いて向かって

ヒッチハイク開始しました

 

ここでも手を振って「乗せられないよ~」みたいな反応はくれるんですけど

なかなか止まる気配はなかったですね。

 

通り過ぎるおばちゃんに何度か話しかけられて、

何言ってるかわからないけど「頑張って!」みたいなのが励みになりましたね。

 

1時間ぐらい経ったとき、遠くの方から減速してきて

停まった!と思ったらまた去っていくみたいなこともあり、

 

結局1時間半ぐらいしたときに観光バスが何台か通ったんですよ。

回送中のバスに乗せてもらう話は聞いたことあったんで

あれに乗せてもらえたらな~って思ったんですけど、

これから高速に乗る観光バスが乗せてくれるわけないと思って

後ろの車にアピールをしてたら

 

ププッ、プップー!って

 

振り返ったら、さっきの観光バスが止まってたんですよ!

 

ドライバーが出てきて、「ソウル行くの?」

「はい!ソウル行きたいセヨ!」

「ソウル行くから乗りな!」って

 

一撃ソウル行きゲットしました。

 

今回も韓国語しか通じないので脳をフル回転させたんですけど

僕が知ってる韓国語は友達から教えてもらったからか

ドライバーのおじさんの口から出てくる言葉は全くわからず、

それでもなんとか単語をつなぎ合わせて意思疎通を図ってました。

 

僕がご飯を食べてないことを知ると

途中のサービスエリアに寄って

ドライバー専用の食堂に連れてってもらいました。

 

ビュッフェスタイルで、プルコギから韓国式煮魚からキムチから

全部美味しかったですよ。

普通の韓国人でもこんなとこ来れないから

ドライバー食堂で食べた外国人は世界中で

僕だけですね、間違いなくw

 

他の知り合いドライバーと顔を合わす度に

楽しそうにヒッチハイク青年を拾った話をしてて、

おじさんもみんな友好的で優しかったですよ。

韓国縦断

 

無事ソウルまで送ってもらって

僕は別れ際にせめてものお返しとして

持っていた中でドライバーのおじさんの

イメージに会う絵を差し上げました。

 

その時の僕はお礼に絵を渡すことはしてなかったんですよ。

 

ある日、日本でヒッチハイクしてるときに乗せてもらったお礼に

絵を差し上げようとしたことがあったんですね。

まぁそういうことは多々あったんですけど、

その時はその人の目的地より更に2時間ぐらい運転して

結局僕の目的地まで乗せてくれたんですよ。

しかも高速乗ってまで。

 

静かで優しい方だったんですけど、会話もそこまではずんでなくて、

なんか申し訳ない気持ちになったんですね。

そこまでしてもらったのに楽しくさせられたのかなって。

 

で、せめてものお返しにって絵を差し出したら

「あ、それなら買いますよ」ってなったんですよ。

 

それまでの会話から、絵に興味ありそうな感じでもなく

見せてって言われたわけでもなく勝手に差し出しただけなんで

絵が欲しいわけじゃないけど、優しい人だから

気を遣ってお金を払おうとしてくれてる感じがして、

さすがにお金は受け取らなかったんですけど

 

「欲しいわけじゃないものにお金を払わせる可能性がある」

 

って思ったんです。

 

今となってはそれは自分が勝手に解釈してただけで

全部含めて相手にはその気持ちがあったのかもしれないですけど

当時の僕は、それ以降自分から絵の話をしなくなりました。

 

ただ、今回のソウルまでのヒッチハイクは言葉が通じないのに

すごい親切にしてもらって、少しでも感謝の気持ちが伝わればと

差し上げることにしましたね。久しぶりに。

 

まぁあんま興味なさそうでしたけどねw

完全に自己満足ではあるんですけど

それでも気持ちを伝える手段があってよかったと思いました。

韓国縦断

 

韓国縦断ヒッチハイクを終えて

ソウルに着いてからは日本人の友達と、

オーストラリアで知り合った韓国人の友達と無事会うことができて

韓国縦断

 

何回かバスキングして飛行機で博多まで戻りました。

 

韓国縦断って言ってもたった3回のヒッチハイクで

そんな大げさなもんじゃないんですけど

 

今回の無一ウォンの旅プロジェクト全体を通して

どこでも生きていける確固たる自信がつきましたね。

 

ヒッチハイク中もそうですけど

韓国人の優しさと、人間そのものの持つ温かみを改めて実感することができて

このプロジェクトをやって本当によかったなと思います。

 

やっぱり、面白そうって思ったことはやってみるのが一番いいですね。

あーだこーだやらない理由を考えても仕方ないです。

 

もしみなさんの中で韓国でヒッチハイクしてみて

ドライバー専用食堂に行くことがあったら

僕は世界唯一の称号がなくなるので教えてくださいw

 



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